どうもじぇふです。
岐阜県は中津川市で行われた中津川ソーラー武道館2017に参加してきた。
二日間に渡るフェスの中で総勢88グループ、小スペースを含めればそれ以上のアーティストが、この場にそれぞれの想いをぶつけるべく、圧巻のライブパフォーマンスを繰り広げた。
残念ながら著者は、時間の都合上フィナーレまで見ることは出来なかったが、参加したアーティスト全てのパフォーマンスを紹介していこうと思う。
夏フェスの経験がトレジャーしかない私の言葉では足りない所も多々ありますがご了承ください。
1日目
初日には比較的まったりと音楽を楽しむことの出来るアーティスト達が顔を連ねた。
観客はビールやカクテルを飲みながら楽しむ者、最前線でアーティストの熱を直で感じ様とする者など好きな楽しみ方でその時間を過ごしていた。
Base Ball Bear
REDEMPTIONステージではBase Ball Bear(以下ベボベ)の「short hair」にて開幕されました。
正直この曲以外は流してしか聴いたことなく、最初に歌ってくれて感動した。この曲はかなりテンションの高い曲でもなく、しっとりしすぎてもおらず、ベボベの爽やかな感じも一発目には持って来いの曲。
観客も爽やかなサウンドに合わせ身体を揺らしたり、手を掲げてノったり想い想いの始まりを感じていた。
中津川ソーラー武道館に初参戦の彼らは、普段ライブの際サポートギター、弓木英梨乃が入り4人体制なのだが予定が合わず、今回はライブ初の3ピースバンドとして壇上に上がった。
開始直後の舞台で新たな二つの挑戦に挑んだ彼らであったが、終始楽しそうに演奏を続け、特に堀之内大介(Dr)は、終始超満面の笑みでドラムを叩きその姿に思わず笑ってしまった。
そして中盤では普段やらないカバー曲はっぴいえんどの「はいからはくち」を披露した。正直知らない曲ではあったが、そこはフェス。どんな曲でもノレてしまうのが良いところだ。
快晴の空と爽やかなベボベのメロディーで最高の開幕となった
HY

快晴の天候が続く中、それよりも熱いハートを持った彼らが、中津川フェス最大規模のRevolutionステージに立った。
そうHYだ。
沖縄のあいさつ「ハイサーイ!」と共にパフォーマンスは始まり、会場を一気に明るい笑顔で咲かせた。
最初は軽快でアップテンポな曲「隆福丸」から始まった。
HYのパフォーマンスで良いところは、誰も彼も楽しくなれるような煽りをして来るところだ。新里(Vo,G)が楽しそうに振り付けをすると会場もそれにノる。
そんな姿を見ればフェス初めての人でも楽しそうな光景に思わず身体を動かし、曲の終盤には会場全体が恥ずかしがることなくノリノリになっている!
この笑顔連鎖がHYのライブパフォーマンスのすごいところだ。
続いて「AM11:00」で会場全体を早くも自分たちのペースへ持っていくのは流石の一言だ。
そして仲宗根(Key,Vo)の毒舌トークも沸かせ、中盤には「HAPPY」で会場の小さな幸せを会場全体の大きな幸せにするパフォーマンスも心が温まりとても印象的だった。
HYは終始、太陽の様な笑顔とパワーで会場を沸かせ、残り続くフェスへの楽しみがより一層深まった。
彼らは今日一番のハッピーを会場に届けに来てくれた
THE BAWDIES
私はTHE BAWDIESに関して全くと言っていいほど知らなかったが友人が大好きだった為、前線での参加となった。
”なんか、サザンの桑田みたいな人達”とか言うなんともざっくりとした印象しか持っていなかったのだが、パフォーマンスを見るなり謝りたくなった。
会場に彼らが登場する前から手拍子の煽りが始まり、開始前からファンの熱に圧倒された。
BAWDIESが登場し演奏が始まると、どこかで聴いたことあるような、そしてどこか懐かしくも思えるサウンドが鳴り響いた。
彼らの強みは昔ながらのロックンロールを組み入れた現代音楽のコラボが得意なところなのだろうか?そして、唯一無二のボーカルのパワー溢れる歌唱力だろう。
兎に角その音を聴いた瞬間、鳥肌が立ち気分はハイテンションになった。
これがBAWDIESの第一印象だった。
更にフェスではあまり見たことがない、メドレーでの代表曲のマシンガン。
トークも秀逸で「バンド名は覚えなくて結構なんで!楽しめ!」みたいな煽りと共に観客のテンションをMAXまで持ち上げる。
中盤の”魔女宅”のよく分からん劇からの強引なソーセージとパンからのキラーチューンであろう「HOT DOG」への仕込み。毎度お馴染みらしいが、独特すぎる彼らの世界観が笑いを誘う。
彼らのパフォーマンスで終始感じたのが、自分達この場にいる人たちすべてに兎に角楽しんでほしいと言う気持ちだ。
これまで手付ずだったが、また気になるバンドが増えた瞬間
Nulbarich

今回のフェスで最も気になっていたのがこのバンドだ。
最近Suchmosから火が付いたブラックミュージックの流行に、更に加速を付ける起爆剤になるのではないか?そんな期待のバンド。
景色は夕日に染まる中、なだらかな傾斜の芝生から眺められるRESPECTステージに彼らは登場した。
JQ(Vo)を中心とし、それ以外のメンバーは固定されていない。
段々と沈み、変わりゆく景色の中、美しいメロディーとJQの透き通った歌声が会場に響き渡る。
その光景に次第に深くまで引き込まれる感覚があった。
「on end on」では会場とon end onの掛け合いもあり、更にNulbarich独特の世界観を会場に轟かせた。
トークに関しては緊張もあったのか言葉足らずの様な感じになってしまっていたが、演奏からは素人でもわかる位にこれまで培ってきた圧倒的な音楽センスを感じさせた。
こういったまったりとしたアーティストを間近で聴いたのは初めてだったので、どう聴くのが良いのかと思っていたが
お酒を片手に身体を揺らしながら楽しむ。
ありがちのおしゃれ気取り感があるが、これが一番しっくりくる気がした。
普段メロコアなどをフェスでは好んでいたが、いつもと違うアダルトなフェスを教えてくれた
Awesome City Club
彼らは存在を知らないバンドだった。
REALIZEステージに登場するやいなや5人全員でダンスパフォーマンスの様なものが始まり。まさか楽器弾かなのか!?なんて思ったがそんなことはなかった。
彼らの音楽はまた独創性があり、言葉で表せば”架空の世界を音楽で表現した”ような不思議で、それでいてポップさを感じさせるものだった。
特にPORIN(Vo,Key)の可愛さが異常だった。そして彼女のパフォーマンスがめっちゃ印象に残った。
そう、演奏中の8割方踊っているのだ。シンセそっちのけで踊って歌う。
そう、彼女は踊って歌えて弾ける存在だった。それが強く印象に残っている。むしろそれしか私には残っていない。
Awesome City Clubには彼女があってこそ。
フラワーカンパニーズ

周りがすっかり闇に染まる中、RESPECTステージ初日のトリはフラワーカンパニーズが務めた。
私の生まれる前から活動をしているバンドだけに会場はかなりの賑わいを見せていた。
曲の一つ一つが昔ながらのまっすぐな思いを綴ったロックで、私くらいの世代には懐かしさよりも、逆に新鮮さを感じた。
観客の年齢層は非常に幅広く、年代クリーンヒットであろう良い年のおじさんから、20代前半の位の人まで目の前のフラカンのパフォーマンスに魅入っていた。
「真冬の盆踊り」では「よさほいよさほいよさほいのほい!」を観客共にコールした。そのコールは次第に連鎖していき、そのノリ易さから自分を含めた初めて聴いたであろう人も一体となって叫んでいた。
闇の中この会場に太陽の様な大きな熱気が立ち込めていた
終わりに
一日目は比較的落ち着いて楽しめるタイムテーブルだった。
大御所もいる中で、若手の活躍も所々で観られ、他の周り方をすればまた一味違った楽しみ方も出来ただろう。
フェスは新たな出会い、新たな人生を生み出すそんな場所だと思っている。
もしこの記事を読んで少しでもフェスに興味を持ったら是非足を運んでみてほしい。
きっと新しい自分を発見できるはず。